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英語サイトは、マギー・ホーリが、日本語サイトは、内藤ゆき子が、それぞれ、「Takumi」
として過去に行った仕事の情報を私見も交えお届けします。どうぞ、ご一読下さい。
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BOOKS |
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Designing Design
ラーズ・ミュラー社
「もの」をデザインするのではなく、「こと」のデザインを志向する原研哉氏が、美しい写真図
版と共に、「Haptic」「Senseware」「EXformation」など独自の「こと言葉」から、ひとつの
思想を表現している。翻訳作業を始めて約一年後にスイスのラーズ・ミュラー社から出版され、
マギー・ホーリが、合衆国での本書のプロモーション及びレクチャー企画に尽力。海外の読者か
ら、「ブックシェルフ・クラシック(名著)」、「デザインを志す人はもちろん、そうでない人
にも必読の書」等々、多くの賛辞が寄せられた本書は、「Takumi」にとっても、大変思い入れ
の深い貴重なプロジェクトとなった。ラーズ・ミュラー社の2007年度売り上げ第一位を記録し
ている。
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MORIMOTO CHIE WORKS 1999-2010 うたう作品集
(散文詩部分和英併記)
誠文堂新光社
アートディレクター森本千絵氏のはじめての作品集。著者の世界観、思い出、ご縁への思
い入れ、楽しみ、こだわりなどが記されたエッセイ部分を翻訳。筆者のありのままの心情
がおとぎ話のように詩的に綴られているが、簡明でやさしい響きの中から強いメッセージ
が感じ取れ、「Takumi」にとって、新たな文脈へのチャレンジともいえる仕事であった。
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Filing
宣伝会議
整序のノウハウではない整理術に迫る本プロジェクトは、インターデザイン・アーティスト
織咲誠氏と原研哉氏の発案による。混沌の中から、いかに欲しい情報をつまみだすか、目か
らうろこのファイリングの視点を翻訳するのは、とても楽しかった。クリエイティブな収納方
法や収納器具の写真図版を眺めているだけでも、十分楽しいが、収録された4つの座談会で
は、ファイリングという切り口から展開されるクリエーターやその他の分野の専門家の方々の
世界観に大いに感じ入りながらの仕事であった。ドイツにおいても、愛読されていると聞く。
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MUJI
リッツオーリ社
(「Takumi 」からはマギー・ホーリのみ参加)
無印良品のコンセプト、設立当初のプラン、将来へ向けての計画など包括的な内容が盛り込ま
れた本書は、リッツオーリ社のエディターやコーディネーターなど通常より多人数から成るチ
ームとの仕事であった。日米合同チームによるプロジェクトであるからこそ、24時間態勢
で時差の利を得ながら、本文テキストのタイトな締め切りに間に合わせることができたり、
プルーフや締め切り期限ぎりぎりに上がった原稿の翻訳作業などにも対応することができた。
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HAPTIC(ハプティック)
原研哉+日本デザインセンター原デザイン研究所
朝日新聞社
「TAKEKO PAPER SHOW 2004」を書籍化したもの。視聴覚に偏りがちなモノや情報の形を、
ヒトの繊細な感覚を総動員して感じ取っていく世界に連れ戻す試み。建築、プロダクト、服飾、
グラフィック、インテリアなどの分野のクリエーターに加え、左官職人、家電メーカー、科学技
術ジャーナリストなどが、いかに触覚をぞくぞくさせられるかという観点からデザインを発案。
「Takumi」は、主に各クリエーターの制作意図と座談会の一部の翻訳を任せられた。締め切り
に追われて大変だったが、「感じ方」をデザインするというテーマは新鮮で、デザイン作品の
「Haptic度」に啓発された仕事であった。
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Hello Nagino Posters
朗文堂 東京
イラストレーター薙野たかひろ氏が、東京新宿のファッションビルStudio ALTAの「顔」となる
メインビジュアルとして、1983年から2003年にかけ、80点のポスターを制作。これら
の作品の中から著者自身がセレクトしたポスター集。「Takumi」は、著者の言葉と五人のクリ
エーターやアーティストの方々による寄稿文、及びキャプションを翻訳。文章量は多いものでは
なかったが、いわゆる、口語的で、ノリのある表現が並んだ文体の翻訳は、はじめての経験で戸
惑うこともあった。
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A Thousand Smiles in India: Varanasi, Bengali Tola
ヴァラナシ ベンガリートーラー
写真家寺崎誠三氏による自費出版の写真集。ガンジス川のほとりの街、ヴァラナシに二週間滞在
しながら、ベンガリートーラーと呼ばれる細い路地などで出会った現地の人々の笑顔や表情を捉
えたもの。同行したデザイナー上原正巳氏(マギー・ホーリの友人)と数人のスタッフによる日
本語テキストをマギー・ホーリが英訳。ホーリは、個性的で軽い筆致のテキストの翻訳を大いに
エンジョイしたという。
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ARTICLES / BOOKLETS |
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アイデア Idea 333
エミール・ルダー タイポグラフィ
エミール・ルダーのタイポグラフィーを特集したアイデア誌no.333。「Takumi」は、同誌編集
長、室賀清徳氏によるエミール・ルダーの哲学と業績に焦点を当てた巻頭言「はじめに」を翻
訳。
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Gateway to Open Dialogues
世界につながる対話の場
名古屋市が、ユネスコのクリエティブ・シティーズ・ネットワークのデザイン分野の都市として
加盟申請するために、名古屋市版「NAGOYA UNESCO CITY OF DESIGN」と、国際デザインセ
ンター名古屋(IdcN)版「Gateway to Open Dialogues」の二冊が作成された。両方の冊子の翻
訳に「Takumi」も関わっている。216ページに及ぶ本冊子は、1992年から2007年ま
での国際デザインセンター名古屋の国際的活動の集約であり、また、「Takumi」の仕事の軌跡
でもある。
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MINI OPTICAL POWER METER MANUAL AND CATALOG
グレイテクノス社の光源とパワーメーターのマニュアルとカタログの翻訳。内藤の友人の依頼
で、理系に強いホーリの家族の助けも借りて、世界のマニュアル本の翻訳水準を引き上げるのに
貢献することができたことは喜ばしい。 |
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CONFERENCES / WORKSHOPS |
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世界グラフィックデザイン会議・名古屋:Visualogue
国際グラフィックデザイン団体協議会(Icograda)」の第20回総会にあわせて、2003年1
1月開催されたIcograda主催、JAGDA企画構成による「 世界グラフィックデザイン会議・名古
屋」。会議前後の資料多数を翻訳(日英、英日)。日本語は、あいまいな言語であると同時に、
忠実な訳出だけではポジティブな説得性や論理性に乏しくなるきらいがあるため、英語圏の関係
者から正確な訳出以上のものが求められた。
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IdcN 国際若手デザイナーワークショップ 2007, 2008, 2009
「Design for Social Innovation」を核に、グローバルな視点で社会の課題を捉え、デザインや創
造的な力で解決できる人材の育成を図って、2000年から毎年開催。「Takumi」は、初回か
ら今日に至るまで、企画趣旨、プログラム概要、参加チームの最終提案などの翻訳を担当。本ワ
ークショップは、2008年から、ユネスコ・クリエイティブ・シティーズ・ネットワーク事業
の一環として行われている。 |
国際デザインコンペティション 名古屋 Do! 2010
1998年から、二年に一度開催の本コンペティションのテーマ趣旨の英訳は、第5回と6
回以外「Takumi」が行っている。第7回に当たる今回のテーマは、「Design to Empower
Tomorrow」(未来のためにーまもる・すくう・できる)。入賞者5名が、賞金の授与の他に、国
際若手デザイナーワークショップに招待される。 |
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EXHIBITION MATERIALS 展覧会関連 |
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JAPAN CAR (2004)
08年11月1日−9日 パリ/Cité des Sciences et de l'Industrie
主催:デザイン・プラットフォーム・ジャパン キュレーター:原研哉
08年11月29日−09年4月19日 ロンドン/Science Museum
主催:サイエンス・ミュジアム+デザイン・プラットフォーム・ジャパン キュレ
ーター:原研哉
「飽和した世界のためのデザイン」と形容される本展覧会の出展企業には、トヨタ自動
車、本田技術研究所、日産自動車、マツダ、スズキ、三菱自動車工業、ダイハツ工業、デンソ
ー、日立製作所などが含まれている。「Takumi」は、本展開催に当たってオープニングレクチ
ャーやキャプションの翻訳を行った。
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Tokyo Fiber 2007
SENSEWARE
07年4月26日−29日 東京/スパイラル-ワコールアートセンター
07年6月26日−29日 パリ/Palais de Tokyo
主催:ジャパン・クリエーション実行委員会 展覧会ディレクション:原研哉
人間・繊維・環境の関係を全く新たなクリエーションとして表現する試み。「Takumi」
は、「Tokyo Fiber 2007」展の展示用パネルの翻訳、及び、本展を収録した224ページから
成る書籍(編:ジャパン・クリエーション実行委員会、企画構成:原研哉+日本デザインセン
ター原デザイン研究所 朝日新聞社刊)の翻訳に参加。キャプション(短い説明文)の翻訳
は、作品が常識を凌駕するようなクリエーションに富む場合、ことさらに難しい。長い説明文
があれば、実際に見聞しなくても理解の足がかりとなるが、文章が短ければ短いほど翻訳者に
とっては悩ましい問題となる。クライアントの方々から送信された大量の図版を前に、創意の
妙に感服しながら読み解いた時間がなつかしい。
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世界巡回展:OAC クリボラ展
社団法人日本広告制作協会(OAC)は、クリエイター集団としての社会貢献を目的とする公益事
業の展開を目指し、2005年に「クリボラ計画」を発足。2006年は、ユニセフによる子供の
エイズ撲滅キャンペーンを支援するポスター展「世界のこどもたちを守れ。」を開催。
の展示用キャプションや参加企業のプロフィールなどを翻訳。 |
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ADVERTISING / PR
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無印良品広告 「家の話をしよう」(2007)、「REAL FURNITURE」(2007)、「やさしくしよう」(2008)、「水のようでありたい」
(2009)
「Takumi」は、例年、無印良品が発信する新聞広告の英訳を任せられる。磨きぬかれた文章と
発信性の高い内容で綴られた随筆のような広告文は、基本的には、日本文化に足場を置いてい
る。そのため、いかに、原文の意図やニュアンスをいじることなく、世界各地の読者を想定し、
普遍性を持たせ説得力のあるものにしていくかが「Takumi」にとって大きな課題であり、楽し
みなチャレンジの一つでもある。
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国際デザインセンター名古屋
「Takumi」は、翻訳の仕事を通して国際デザインセンターの活動の一環に携わるようになって
十年以上になる。時に、翻訳以外に、クリエーターへのインタビューを行い、IdcNの会報に記事
を寄稿することもある。 |
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クリエイティブ・デザインシティなごや2009
名古屋市は、2008年10月に、「ユネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク」
への加盟が認定され、認定後の第一号事業が「デザインDNAでルーツを探る」をテーマに開催
された国際若手デザイナーワークショップ2008。2009年11月には、「未来スコープ
--大きく、小さく、見つめるナゴヤのコレカラ」をテーマに「クリエイティブ・デザインシテ
ィなごや2009」を開催。「Takumi」は、これら事業のレポートの翻訳を行っている。「ユ
ネスコ・クリエイティブ・シティズ・ネットワーク」は、文化の多様性の保護を重視するユ
ネスコが、文化産業の持つ影響力を、社会及び経済の発展に取り込むことを目的としている。
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中部デザイン団体協議会(CCDO)
2000年以来、「Takumi」は、愛知県下に所在する15のデザイン団体から構成される中部
デザイン団体協議会が発信する様々な 資料の翻訳を行っている。 |
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SPOKEN WORK / BOOK PROMOTION
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レクチャークリエイティブ・デザインシティなごや2009
2009年11月27日、国際若手デザイナーワークショップ公開プレゼンテーション、 ジ
ョン・ウッド氏(ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ教授)による基調講演、ユネスコ・クリ
エイティブ・シティズのデザイン認定都市の参加によるパネルディスカッションが行われた。
その模様は、上記の「クリエイティブ・デザインシティなごや2009 」に収録。「Takumi」
は、本文テキストの英訳とジョン・ウッド氏の基調講演「Towards a Synergy-of-Synergies」の
和訳を担当。
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アメリカ合衆国、オランダ、ドイツにおける原研哉著「Designing Design」
プロモーション(2008)
デザイナーであり、ライターでもある原研哉氏の「Designing Design」の海外プロモーション。
「Takumi」は、氏の講演、プレゼンテーション用原稿などの翻訳を行い、マギー・ホールが、
合衆国での本書のプロモーション、及び、レクチャーの手筈を整える事に尽力。ホールは、20
01年、グラフィス誌の記事のために原氏にインタビューを行って以来、氏のスピーチや書物な
どの翻訳を行っている。 |
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